ポップス職人wondermintsのカバーアルバムより。
これ好きなんだなあ。
いまだに何時間でも聴いてられる。
最大の見せ場は、ベース。
ABBAにぶつけるマッカートニー節。
このバンドにベーシストいたっけか?
誰のアイデアなのか?
軽快なドラムの、さらに下の音域で
うねっている感じ。
そして、このカバーの隠れた聴き所は、
何種類ものギターの音色とその定位。
ABBAにぶつけるギターポップ。
ざっくりわかるだけ、以下。
① 歪み1 - ほぼ全編 / 右
② 歪み2 - ほぼ全編 / 左
③ ワウ - Aメロ、および中間部 / 左
④ グリッサンド - Bメロ / 右
⑤ トレモロ - サビ / 左
⑥ 2音フレーズ - サビ後 / 右
⑦ アコギ - 中間部4小節 / 左と右
⑧ スライド - 中間部4小節終盤 /右
各音、大音量にせずに済むよう、
うまい具合に微妙な配置がなされている。
ともすれば全てをぶち壊すハムバッカー的な歪みを、
コントロールし昇華するに至る。
おかげでミーミーいってるレトロオルガンも
かわいさポイントとして活かされてたりする。
ただ原則は、2人のギタリストのシミュレーション
左に「エフェクター使い」
右に「サビ後の2音フレーズ弾き」
であり、シンプル。
まるでライヴで観ているよう。
(サビ後の2音フレーズに伴奏する左ギターについて。
終盤には、すでにワウ踏みこんでおり、
そのまま 2番の ③ Aメロのワウフレーズにつなげてる。
各セクション、バラさず録ったのか、
それこそライヴのように演奏しているのではないか
と思われる)
ど真ん中にあるコーラスも
アルフィーみたいで良。
このご時世なので「宅録できますよ」
という知り合いは多いが、
歪みをコントロールして、
ポップなアレンジとミックスをしようという
考えの人間には、いまだに会ったことないな。