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北風と太陽


某飲み屋の

音楽を聴きに来たわけじゃない客の前で演奏。

好意的に受け止めていただく。

BGM演奏は好みではないところだし、

もし僕が歌ったことで帰る客がいたりなんかしたら

すげえ責任感じるし、

演奏する気はなかったのだが。

店主とキレイどころの客の後押しを受け、

ついつい…。

ちょっと試したいこともあった。

たまに行く会社の近くのピアノバーなんぞの、

ある女SSWが、

会話の邪魔にならないように

やわらかく歌っているのがすごく素敵で、

その反面しっかり音楽をやれていたのを見て、

ああいう風にやりゃあいいのかと。

機会があれば実験してみたかった。

結果、

会話を続ける人は、小声にしてくれて、

空気読めない酔っ払いのババアは、

そのご主人にやんわり注意されてたり

(ババア、演奏後謝ってくれたわ)

聴く人は会話を止めて耳を傾けてくれた。

お客が大人で音楽好きだったのも、

当然ながら大きかった

(住吉のあそこの常連連中の民度とはわけが違った)。

まあ、最後にエルトンジョンのあの曲をやれば、

必然と客席は喜んでくれて、締まるわな。

僕もやればできるじゃないかと

大人になったじゃないかと

自信になったとさ。

ピアノバーの美人SSWに感謝だな。

そして、

客席に戻ってからもよくしていただいた

あの場にいた皆々様に感謝する。


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