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亡国の文化 ※3/5若干加筆


オープンマイクの定義とは、

もはや『音楽に情熱のない人間の社交場』

の意味合いに堕ちた。

10年前なんかはまだ、

『音楽をしてる人のもの』だったが。

アイドルSSWの客が「自分もできるかも」つって、

カラオケで歌い始めたりしてから、

おかしくなった場面を実際に見てきた

(池袋のあの辺りでね)。

一言でいうと、

人前で演奏する「覚悟」みたいなものが薄れた。

そういう出演者も受け入れなければならない店側の

哀しい商業主義のなれの果て。亡国の文化…。

下手くそに対して、

「もっと練習して来いよ」というこちらの野次に、

「オープンマイクなんだからいいじゃないですか」

と返される。

なぜだか知らないが

情熱のない人間のルールが横行。

こちらからすると、

『いつの間にか乗っ取られた感』があるのだ。

音楽はスポーツと違って

目に見える勝ち負けがないことが

どうやら弱虫たちには居心地がいいようだ。

かわいそうなので

そいつらから居場所を奪ったりはしないが。

自分とも戦えない、他人とも戦えないやつが、

上手くなれるわけあるまい。

僕は、前述した10年くらい前の

『音楽に情熱のある人の集まり』を愛しているので、

自分主催で年に数回、場を設けようと思うが、

巷の「亡国の文化に堕ちたもの」とは差別化をはかりたい。

とりいそぎ、その「オープン~」という

禍々しい名称は、金輪際使いたくないねえ。


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