オープンマイクの定義とは、
もはや『音楽に情熱のない人間の社交場』
の意味合いに堕ちた。
10年前なんかはまだ、
『音楽をしてる人のもの』だったが。
アイドルSSWの客が「自分もできるかも」つって、
カラオケで歌い始めたりしてから、
おかしくなった場面を実際に見てきた
(池袋のあの辺りでね)。
一言でいうと、
人前で演奏する「覚悟」みたいなものが薄れた。
そういう出演者も受け入れなければならない店側の
哀しい商業主義のなれの果て。亡国の文化…。
下手くそに対して、
「もっと練習して来いよ」というこちらの野次に、
「オープンマイクなんだからいいじゃないですか」
と返される。
なぜだか知らないが
情熱のない人間のルールが横行。
こちらからすると、
『いつの間にか乗っ取られた感』があるのだ。
音楽はスポーツと違って
目に見える勝ち負けがないことが
どうやら弱虫たちには居心地がいいようだ。
かわいそうなので
そいつらから居場所を奪ったりはしないが。
自分とも戦えない、他人とも戦えないやつが、
上手くなれるわけあるまい。
僕は、前述した10年くらい前の
『音楽に情熱のある人の集まり』を愛しているので、
自分主催で年に数回、場を設けようと思うが、
巷の「亡国の文化に堕ちたもの」とは差別化をはかりたい。
とりいそぎ、その「オープン~」という
禍々しい名称は、金輪際使いたくないねえ。